読み上げ機能を使って、報告書をお読みくださる方向けに、テキストデータをご用意しました。十分ではないかもしれませんが、ご活用いただけますと幸いです。 今後、よりたくさんの方にご覧いただけるよう工夫を重ねていきたいとおもいますので、ご意見などございましたら事務局までご連絡いただけると大変幸甚です。 メールアドレス⇒ info@d4p.world  以下、表紙から順にお送りします。 ________________ 表紙 特定非営利活動法人 Dialogue for People 2020年度 活動報告書 Dialogue for People / Annual Report 2020 HEADLINE コロナ禍の取材・発信活動 / 取材地マップ/発信媒体紹介 COLUMN 「非日常の日常 」から、他の人の日常に思いを馳せる( COVID-19とガザ地区 ) ________________ P2写真横文章 「もっとも恐ろしいことは、世界の無関心」だと、戦禍に生きる人々が口にしました。私たちの生きる世界の歪みは、声の小さな人々の日常にこそ、重くのしかかります。 構造的な視点で社会の歪みを眺めたとき、その問題は「どこかの誰か」の問題ではなく、「私たち自身の問題 」であることに気づくでしょう。そこに生きる、唯一無二の存在である「あなた」の笑顔を思い浮かべながら。 Dialogue for Peopleは、「伝える活動」の大きな可能性に希望を託し、この一年もまた、みなさんと共に考え、行動していきたいと思います。 あなたの目線で、世界を見てみる P2写真下キャプション 日本からの珍しい来客に近所の子どもたちが集まってきた(シリア、2018年/ 佐藤慧 ) ________________ P4 ごあいさつ P3写真キャプション (上)シリア北東部ハサカ県、度重なる戦禍から逃れ、ワショカニ避難民キャンプで日々を送る女の子たち。(シリア、2019年/安田菜津紀) (下)瑞々しい緑に囲まれたグアテマラの学校で出会った子どもたち。照れながら「カメラ、触らせて!」と近づいてきた。(グアテマラ、2019年/安田菜津紀) P4ごあいさつ 「点」として存在する 世界各地の知恵や経験、より良い社会への意志を 「線」としてつなぎ、「対話の場」を築く いつもご支援、ご協力をありがとうございます。 おかげさまで Dialogue for People( D4P )は無事第二期を終え、現在は第三期の活動を行っています。新型コロナウイルスの感染拡大により、社会全体が不安に包まれ 、多くの困難が噴出した 1 年でしたが、みなさまのあたたかなご支援のおかげで、「メディア NPO 」としての足場も少しずつ固めていくことができました。 活動の重要な柱のひとつである海外取材が行えない中で、急遽 オンラインでの取材・インタビューやイベントの開催などに取り組みました。また、中々腰を下ろして取材することのできなかった日本国内の社会問題にも、例年よりじっくりと向き合うことができ、活動の幅が拡がりました。そして、そのような国内の問題に接してみて改めて気づいたのが、どの問題も、特定の地域だけの問題ではないということです。社会の中に構造的に存在する歪みが、ときにアフリカや中東など海を越えた国々で、ときに日本国内の身近な社会の中で噴き出し、そこに生きる一人ひとりの人間に、不条理を突きつけているのだと感じました。 このように、問題を人間社会そのものの課題だと捉えたとき、それまで「点」として世界各地に散らばっていた知恵や経験、より良い社会への意志が、線となり面へ、そして立体的に立ち上がり、「境界線を越えた平和な世界」を築くための対話の場として表れるのではないでしょうか。 みなさまと一緒に、この 1 年もたゆまず歩んでいけましたら幸いです。 NPO 法人 Dialogue for People 代表理事 佐藤 慧 P4コラム About us Dialogue for People とは 日常から零れ落ちる声なき声に寄り添い、社会課題に 光をあてる Dialogue for Peopleは、写真や文章、映像など様々な表現を通じて、困難や危機に直面する人々の声や社会的課題の渦中にある地域の現状を、共に同時代を生きる全ての人々に「伝える」ことを主軸として活動するメディアNPOです。 どこか遠くの問題に思えてしまう出来事について、誰もが考え自分の役割を見つける機会を創造し、社会課題の解決につながるきっかけを生み出していきます。 Concept 社会課題の当事者と情報の受け取り手をつなぐ 事業内容 * 現地取材 * 執筆・メディア発信 * 講演会・自主企画 * 教育プログラム次世代育成など ________________ P5,6取材事業 世界地図で見るDialogue for Peopleの取材活動 世界地図でみる Dialogue for Peopleの取材活動 この世界地図は Dialogue for People フォトジャーナリストの 佐藤慧、安田菜津紀が取材した地域をまとめたものです。 うち、2020 年 2 月〜 2021年 1 月の 取材先の一部は写真を用いて紹介しています。新型コロナウイルス感染拡大による渡航制限の影響を受け、2020 年度は海外取材のほとんどがオンラインによるものとなりました。 耳目を引きやすい新しい( New )ものごとにスポットライトが当てられる「ニュース」において、日本から遠く離れた地での紛争や貧困 、差別の問題 、国内における常態化してしまった社会問題や被災地の状況などは 、なかなか身近には伝わってきません。世界が同時代的にコロナ禍の経験を共有した一方で、もともと抱えている課題などは見えづらくなり、深刻化している場合もあります。この世界地図に広がる各地とのつながりをこれからも大事にしながら、頂いた声を丁寧に届ける取材活動を継続してまいります。 子ども・教育 学校訪問 、青少年交流 、児童労働 、教育支援など 戦争・紛争 国家間 、地域間 、民族間の争い 難民 世界における難民の状況や日本の難民受け入れ 人権侵害 人の生命や自由と、それらを脅かすもの 貧困・格差 経済的な困窮状態や、ものやサービスへのアクセシビリティの制限など 差別 人種・皮膚の色・性・言語・信条・国籍・社会的地位・経済状況等の違い による不当な扱 い 災害・防災 自然災害の影響 、防災に関する取り組み 医療・ケア HIV/AIDS、グリーフケア、心のケアなど 平和 戦争・紛争後の社会構築、人々の平和に向けた取り組み 政治・経済 選挙 、政治・経済体制の転換など 女性・ジェンダー 女性のエンパワ ーメント、性暴力など 自然環境 環境問題、生物多様性など 文化・スポーツ 音楽やアート、食文化、スポーツ、伝統行事、慣習など <今まで取材した国・地域(取材対象者の活動地域も含む)> ポーランド(ONLINE) シリア(ONLINE) ベラルーシ(ONLINE) ドイツ イタリア パレスチナ(ONLINE) イスラエル 南スーダン シエラレオネ ガーナ コンゴ民主共和国 ザンビア(ONLINE) ウガンダ(ONLINE) サハラ砂漠以南エリア(ONLINE) ヨルダン(ONLINE) イラク(クルド自治区)(ONLINE) キルギス モンゴル インド 朝鮮半島(ONLINE) 台湾 香港 タイ フィリピン(ONLINE) ベトナム カンボジア マレーシア 東ティモール グアテマラ アメリカ(ワシントンD.C.) 日本 陸前高田市・釜石市・大槌町(岩手県) 石巻市・女川町(宮城県) 南相馬市・大熊町(福島県) 岩泉町 なかほら牧場(岩手県) 石岡市 八郷半田(茨城県) 茨城県 牛久市 東日本入国管理センター(茨城県) 長野市穂保地区(長野県)・いわき市(福島県) 佐野市(栃木県) 川崎市(神奈川県) 東京都内各地 大阪府内・京都府内・兵庫県内各地 真備町ほか(岡山県) 豊島(香川県) 宇和島市(愛媛県) 熊本市・益城町ほか(熊本県) うるま市・高江ほか(沖縄県) P6コラム Our Policy 取材で大事にしていること Dialogue for People では、それぞれのつながりや個性を活かし、長期的な関係性の中で見えてくる思いや言葉を大切に、現地の人々と歩幅を合わせながら取材活動に当たっています。社会課題の解決に取り組む NGO や団体、志を同じくする人々と協働することもあり、互いの役割を持ち寄ることで、より深く、意義のある活動を行っていきたいと考えています。いずれの取材も、どこかで「終わり」の来るものではありません。境界線を越えた平和な世界の実現に向けて、国や地域にとらわれず、必要とされている取材を続けていきます。 ________________ P7,8取材事業 2020年度の取材テーマと内容 2020 年度の取材テーマと内容 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020 年度の海外取材はほぼオンラインとなりましたが、現地パートナーとのやりとりを続け、それぞれの国や地域の状況を注視してまいりました。一方、国内取材においては、かねてから重要な問題だと認識しつつも、中々継続的に取り組むことができていなかったテーマを集中的に掘り下げ、海外の社会課題とも通じる構造的な問題がそこにあることに改めて気づきました。以下に主な取材のテーマ・内容を紹介します。 ①ヘイトスピーチ・ヘイトクライム マジョリティの問題であることを自覚する ヘイトスピーチとは、単なる「悪口」や「汚い言葉」ではありません。それは個人に対する攻撃に留まらず、マイノリティ集団全体への差別を「扇 動」する効果を持っています。そして偏見が積み重なることで、いずれ重大な暴力・虐殺へとつながることが歴史的に証明されています。ヘイトクライムとは、ヘイトスピーチを含むそうした差別的・暴力的な犯罪行為のことを指します。 2020 年度は神奈川県川崎市や相模原市、沖縄など、国内で実際の現場取材やヘイトクライムをなくすための活動を行う方々にお話を伺いました。今後も取材を続け、その根源を問うとともに、「この問題はマジョリティの問題である」ということを自覚し、発信していきます。 ②グリーフケア 悲しみを大切にできる社会を目指して 「グリーフ」という言葉は「悲嘆 」を表します。悲しみの在りようは人それぞれですが、自分自身の一部とも思える大切な人、もの、居場所や価値観などを喪失した時に感じる痛みや悲しみ、虚無感や重みのようなものを総称してグリーフと呼びます。そして「グリーフケア」とは、人生に於いて誰もが経験しうるそうした状態にある人々の声に耳を傾け、寄り添い、そのプロセスを見守ることです。 2020年度はD4Pウェブサイトにて、グリーフケアに関する連載を開始。ひとつとして同じものはない喪失体験と、どのようにその悲しみと共に生きて来たのか、インタビュー形式でお話を伺いました。 ③COVID-19状況下の取材先(海外・エリア別) 世界各国の仲間たちと共に歩む 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、多くの国で人々の移動を制限し、空港や国境にも厳しい監視体制が敷かれました。直接海外取材に赴くことが難しい中、D4Pではオンラインでの取材・インタビューを続けました。 移動できないことによって戦禍から逃れられない難民の人々、経済状況の悪化にともない以前にも増して日々を生きることが困難となったストリートチルドレン、社会の混乱に乗じ勢力を拡大する過激派勢力――。日本からは中々実感しづらい現場の状況を伝えてくれる現地取材パートナーの仲間と共に、できる限り各国の情報も追い続け、発信を行いました。 ④COVID-19状況下の取材先(国内・テーマ別) 身近な問題の奥にある構造的な課題 様々な現場に赴くことが難しくなったのは、国内取材も同様です。緊急事態宣言下は、オンライン取材をメインに、その後は三密を避けながら、少しずつできることを模索していきました。例年だと年の1/3は海外取材に出ているのですが、この1年はそうしたことが難しい分、国内の社会問題にじっくり取り組む機会となりました。 具体的には、前掲のヘイトスピーチ・ヘイトクライム関連、東日本大震災、原発事故、入管問題、基地問題、各地の住民運動など、幅広いテーマを取材 。構造的貧困や暴力、ハラスメント、権力の腐敗や新自由主義の弊害など、世界各地で触れてきた問題と同じ根を持つ社会課題に改めて気づき、向き合ってきました。 ________________ P9,10コラム 「非日常の日常」から、他の人の日常に思いを馳せる Column「非日常の日常」から、他の人の日常に思いを馳せる コロナ禍に見舞われる世界の中で、実感が共感に変わるとき、「誰かの日常」と自分のつながりが見えてくる 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)――その言葉を聞かない日はない1 年でした。2019年末から本格的に拡がり始めた感染は、2020年初頭には日本でも大きな問題となり、3月にはWHO(世界保健機関)が「パンデミック(世界的大流行)」を宣言、各地でロックダウンなど、厳しい移動制限がとられるようになっていきました。 海外取材を主な活動のひとつに位置付けているD4Pでも、継続的に取材を行っている中東地域やアフリカ地域への渡航が難しくなり、コロナ禍以前から脆弱性を抱えていた社会・地域の問題が見えづらくなることに危機感を覚えていました。 そんな時に、現地の情報を共に伝えてくれたのが、これまでに取材でお世話になったり、一緒に活動をしたりしてきた世界各地の仲間たちでした。急遽準備した動画配信の企画『Global Interview』では、イラク(クルド自治区 )・ザンビア・ヨルダン・シリア・フィリピン・韓国・パレスチナ(ガザ地区)・岩手県陸前高田市から のレポートを届けてもらいました。同じ脅威に晒されながらも、冷静に状況を共有し合うことで、先の見えないコロナ禍の中でも手を携えていけるという勇気を頂きました。 とりわけ印象に残ったのが、パレスチナのガザ地区、アマルさんからのメッセージ。「外出規制には慣れている」「元々医療状態は逼迫している」「コロナ禍以前から政府は脆弱」などというアマルさんの言葉は、日本では非日常に思える大変な状況が、ガザ地区では「あたりまえの日常」なのだということを強烈に突きつけました。「ウイルスに対する不安は尽きません。みなさん、安全に自宅でお過ごしください。そして、14年以上もの間、ガザ地区を出ることすらできない人々がいるということにも、思いを馳せていただけたら嬉しいです」。その言葉は、いかにガザ地区に暮らす人々が、世界の「関心の外」に位置付けられているのかということを物語っていました。 このアマルさんの言葉から思い出したのが、東日本大震災直後の被災地でのことでした。当時、大切なものを失った多くの人々が、命からがら避難所へと辿り着き、身を寄せ合うようにして日々を生きていました。そんな中、「海外での体験を聞かせてほしい」と言われ、貧困に苦しむ人々のことや、激しさを増すシリアの紛争などについて、話をする機会がありました。すると、「今まではそんなこと、海の向こうの遠くのことだと思ってた。けど、こうやって自分が大切なものを失ってみてはじめて、それがどれだけ大変なことか、わかった気がするよ」とおっしゃるのです。 ニュースで見聞きし、貧困や紛争、理不尽な出来事が世界にあるということは、多くの人々が知っていることでしょう。けれど、それを自分事のように感じるには、ニュースとして流れ去っていく情報だけではなく、身をもって感じることのできる「温度」や「におい」、「手ざわり」といった何かが必要なのかもしれません。その実感が想像力の種となり、距離や言語を越えて、そこに存在する苦しみに気づかせてくれるのではないでしょうか。 「天井の無い監獄」と揶揄されることもあるガザ地区を初めて訪れたのは、2018年のこと。この地区は、周囲をぐるりと壁やフェンスに囲まれており、自由に外に出ることができません。地中海へと面している海岸線も、ちょっと沖まで船を出すと、即座にイスラエル軍により撃たれてしまいます。200 万もの人口が、限られた土地、制限された自由の中、ひしめき合うように暮らしています。 そんなガザ地区の学校で、ある行事を目にしました。中庭に腰を下ろした生徒たちが、めいめいに紙を広げ、そこに絵を描いています。そしてその紙を貼り合わせ、「凧」をつくっているのです。僕が 訪れたのは 2 月のことでしたが、その凧は、3 月にあげるための凧だといいます。「この凧は毎年 3 月に、日本の東日本大震災の犠牲者の追悼のためにあげるものなんです」と、先生が説明してくれました。なんと、東日本大震災から 7 年も経っているというのに、日本から遥か遠く離れ、壁やフェンスに囲まれたこの地から、日本の災害の犠牲者を追悼してくれていたのです。そうしたことを知らなかった自分を恥じるとともに、なんとありがたく、温かなつながりなのだろうと思いました。 残念ながらこのコロナ禍で、特定の地域の人々に対する嫌がらせや差別、排他的なできごとが起こった面もあります。けれど、誰しもが感染しうる見えないウイルスへの恐怖や、社会的弱者がますます困窮する社会構造、自由に移動したり、他の人々と接触することのできない不便さやストレスなど、世界的に多くの人々が共通して体験した「非日常の日常」は、他の問題により「非日常の日常」を送らざるをえない人々の苦しみに気づく、きっかけのひとつになるかもしれません。 社会全体が疲弊しているとき、その歪みは、弱い方に、脆弱な方にとしわ寄せられていきます。コロナ禍で噴き出した様々な社会課題は、きっとコロナ禍以前から、多くの人に放置され、見過ごされてきた問題なのではないでしょうか。気づいたところから、それぞれのできることから、社会を少しずつ、住みやすい場所にしていけたらと思います。 ( 写真・文 佐藤慧 ) P9,10写真キャプション P9 パレスチナと日本の国旗を組み合わせた凧をつくってくれた。 P10 戦争の傷跡の残るガザ地区の通り。 P9コラム内コラム Area Information ガザ地区/パレスチナ自治区の概要 南北に50キロ、幅5〜8キロという細長い土地に、200万人を超える人々が暮らしている。本文にある通り、海は沖にでられず、陸地は壁とフェンスに囲まれ、自由な出入りはイスラエルにより厳しく制限されている。同じくパレスチナ自治区の領地である「ヨルダン川西岸地区」とは物理的に隔てられている。 イスラエルからのミサイル攻撃は日常茶飯事で、2020年8月の攻撃では、現地のアマルさんいわく「たった1発、学校に落ちただけで済んだの!幸運なことに生徒たちの登校前にね」「私たちは 70年間、日常的に戦争の中に暮らしているから、戦争の無い平和な状況というものを想像できない」。そんな彼女は、いつか広い世界で活躍することを目標に努力を続けている。 Global Interview 映像はこちらから(YouTube再生リスト)▶▶▶ https://www.youtube.com/watch?v=NoEzx8fwkHQ&list=PLMSNCUpS-Dds7ygU7nZRJpO5fSf8fDCKY ________________ P11,12発信事業 さまざまなかたちで「伝える」「届ける」 さまざまなかたちで「伝える」「届ける」 取材を通じて頂いた声は、届けることではじめて「あなた」とつながります。Dialogue for People が発信する情報は、決して「答(こたえ )」を提供するものではありません。ある社会問題があったとき、その解決のために人々を扇動するものでもありません。様々な表現方法を通じて発信する一人ひとりの声から、どのような社会を築いていきたいか、それぞれが考えるための「きっかけ」を届けることができたら――これが私たちの願いです。 写真や文章、映像や参加型イベント。どのような表現にも、伝えられない「余白」があります。しかしその余白を情報の不足と捉えるのではなく、枠の外にある無限の可能性として考えられる、そんな表現・発信を行っていきます。 数字で見る「2020年度の伝える活動」 D4Pweb記事 91本 YouTube動画 56本 講演 70件 出演 148回 執筆 162件 インタビュー 53件 撮影 /写真提供 13件 写真展 4件 音声配信 18件 イベント 3回 ※そのほか(フリーマガジン発行・声明・審査など)7 件 D4P ウェブサイト記事 紛争地や 被災地の取材レポート、インタビュー やエッセイなど幅広い記事を執筆しています。 Report 社会課題の現場に寄り添い、届ける 現場の声に耳を傾けることを大切にしている D4P の取材活動。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で制限のある中、可能な範囲で現地に足を運び、さまざまな声に触れながら、取材レポートをお届けしました。 Interview 社会課題の発信や支援活動に取り組む方々の、問題意識や視点、伝えたい思いに触れるインタビュー。 Series コロナ禍の社会課題現場のレポートや、グリーフケアに関するインタビューを連載中。 Essay 取材先で頂いた気づき、社会を見つめる中で感じたこと、自身のルーツを探る旅の様子や身に起こった出来事などをエッセイとして掲載。 Feature 戦争・震災など、みなさんと考えたいテーマを特集。新着記事のほか 、フォトギャラリーなども展開。 ★実際に記事を読んでみる 上記を含め、Webには多様なテーマに関する記事を掲載しています。記事から記事へ読みすすめる中で新たな発見も。詳細はこちら⇒https://d4p.world/news/ YouTube 動画・配信 独自の取材映像や社会問題の解説など幅広い番組を展開。2020 年度は Live 配信も実施しました。 ・人々の「声」から見つめる世界“Voice of People” 空爆で片足を失った少女、家族を守るために武器をとる女性兵士、IS(過激派勢力 "イスラム国 ")に参加し拘束された戦闘員 ...取材先の人々の「声」から見えてくる世界の様子。D4P 独自の取材映像コンテンツです。 ・社会問題を紐とくヒントに荻上チキ 氏による解説番組 荻上チキ氏による、いじめや自 殺の問題 、ヘイトスピーチ、メディア論などの社会問題を紐とくヒントが得られる番組Chiki's Talk。おすすめの書籍紹介番組 Chiki's Library も必見! ・日常の中の「生きづらさ」に寄り添う LGBT や性暴力被害、女性の人権などについて活動を続ける東小雪さんと安田菜津紀が、視聴者の方からのメッセージをまじえながら、“ 身近な生きづらさ ” について語り合います。 ・NGOが向き合う、世界の支援現場のいま さまざまな分野のNGOの方をゲストに迎え、支援活動の様子や現地の声を届けます。 ・「食」で感じる国境をこえたつながり 食文化を通じて、世界の人々・地域に思いを馳せます。レシピの紹介も! ★実際に動画を観てみる YouTubeでは このほかにもたくさんの動画を随時更新しています。新着配信のお知らせはチャンネル登録が便利です⇒https://www.youtube.com/channel/UCXUI8IhTnPCJxPup8enSyqQ ________________ P13 発信事業 フリーマガジン・連載・声明など フリーマガジン「 VOICE OF LIFE 」 ”世界に目を向け 未来を見つめる” をテーマに、2020 年 10 月に 創刊したフリーマガジン「 VOICE OF LIFE 」。佐藤慧、安田菜津紀が現地で出会った人々や地域を撮影した写真を、大きなサイズでお楽しみいただけます。 紙面をさわりながら、ページを繰りながら、世界に思いを馳せる時間を。特集やコラムは毎号テーマを変えてお届けします。 内容の紹介: 「もうこんなことは止めてって、大きい人たちに伝えて」 トルコ軍のシリア北部への攻撃により大切な家族、そして右足を失ったシリア人の少女サラちゃん。私たちが共生していくために必要な「対話」とは?記事・コラム本文はこちら⇒ 見開き B3 サイズ / 2020 年度 1,000 部発行 発信事業実績 ①連載 安田 菜津紀 ・CAPA(学研プラス/ワン・パブリッシング)「ドキュメンタリー写真家のメッセージ」( 2014 年 4 月〜) ・日本経済新聞「COMEMO」( 2018 年 3 月〜) ・真宗大谷派(東本願寺)真宗会館「サンガ・カメラを持って街に出よう」( 2019 年 1 月 〜 2020 年 11 月) ・いつでも元気(全日本民医連)「世界の子どもたち」( 2019 年 4 月〜 2020 年 3 月) ・フォトコン(日本写真企画)「Happy Dialogue」( 2019 年 12 月 〜 2020 年 11月) ・みんなのねがい(全国障害者問題研究会)写真提供( 2017 年 3 月 〜 ) ・中日新聞「EYES」( 2020 年 1 月〜) ・WOWOW 公式 note「シネピック」( 2020 年 4 月〜 ) ・論座(朝日新聞社)「あなたのルーツを教えて下さい」( 2020 年 4 月〜) ・神戸新聞「随想」( 2020 年 9 月〜 2020 年 12 月) 佐藤 慧 ・信徒の友(日本キリスト教団出版局)「生と死の境界線で」( 2017 年 1 月 〜 2020 年 3 月) ・真宗大谷派(東本願寺)真宗会館「サンガ・レンズの奥の瞳」 ( 2021 年 1 月〜 ) ②レギュラー出演番組 安田 菜津紀 ・J-WAVE「JAM THE WORLD」 水曜日 ニュース・スーパーバイザー ・TBS テレビ「サンデーモーニング」 コメンテーター(月 1 回 〜) ③声明 社会問題や時事的な出来事に対する団体としての意見を、ウェブサイトや SNS を通じて声明として発表しています。 新型コロナウイルスの影響を受ける文化芸術活動に対して公的助成を求める声明 新型コロナウイルス感染拡大の影響により政府からの自粛要請が続く中、2020 年 3 月28 日の会見で、安倍首相(当時)が、文化芸術、スポーツ関連事業の損失を「税金で補償するのは難しい」と述べたことをうけて、文化芸術活動に対する国による助成を求める声明を発表しました。https://d4p.world/news/2999/ ________________ P14 コラム 『カルチャーから知る、朝鮮半島のこと』 共有する、分かち合うきっかけに。 『カルチャーから知る、朝鮮半島のこと』 2020 年 9月、弊会と早稲田大学韓国学研究所の共催で、シリーズ『カルチャーから知る、朝鮮半島のこと』がスタートしました。 本シリーズは、早稲田大学韓国学研究所の金敬黙(キム・ギョンムク)さんと、弊会副代表の安田菜津紀がゲストを迎え、朝鮮半島や、そこにルーツを持つ人々の社会・文化について掘り下げていくYouTube配信企画です。企画の趣旨について金さんは、「日韓関係を何とか良い方向に戻していきたい、あるいは新しい関係を作っていきたいという思いがあったわけです。そのためには、やはり政治や経済といった堅い話だけではなくて、カルチャー、日常の生活とい うところから、もう一度、共通点や相違点を学んでいけたらと思い企画を立上げました」と話しました。 ライブ配信で開催された初回のゲストは、世界的に活躍するジャグラーのちゃんへん.さん。在日コリアンに向けられるヘイトスピーチの問題に対してちゃんへん.さんは、「加害者性とか被害者性とか、それ以前に当事者意識というものを、『日本で生まれ育ったからにはどんな問題でも無関係ではないんだな』と気づかされた 」と述べました。韓国籍を選択した際に初めて知った母や祖父母の想い、パフォーマーとして世界に出て気づいたことなど、著書『ぼくは 挑戦人』の内容もふまえ、幅広く語っていただきました。 「もっと女性が頑張ればいいとか、もっとものを言えるようになれればいい、っていう個人の努力に頼るのではなく、土台の部分を見ていく必要があるんじゃないか」と語るのは、第 2 回のゲスト、日韓の市民社会活動や通訳、平和教育に関する活動に携わる曺美樹(チョウ・ミス)さん。視聴者から事前にお寄せいただいた声をもとに、話題の韓国ドラマや小説から見えてくるジェンダー観についてや、メディアにおけるルッキズム(外見至上主義)の問題、日本と韓国でのパートナーの呼称や結婚にまつわる文化など、曺さんの実体験を交えながら、『日常の中のフェミニズム』について考えました。 第 3 回は『社会に触れる物語』をテーマに、女性やマイノリティの生きづらさを描く小説家の深沢潮さんをゲストに迎えました。紹介した 深沢さんの著書 3 作品の内のひとつ、『 海を抱いて月に眠る』を書き終えて、「親がこうだからとかではなく、やはり歴史とか構造という大きな枠に自分たちははめ込まれていて、それによって起こる悲劇みたいなことなんだなということを強く感じましたね」と語る深沢さん。在日コリアンであることにモヤモヤを抱え歩んできた、幼少期からの深沢さんの人生を振り返るとともに、カルチャーと歴史の繋がりや マイノリティについてなど、様々な観点から対話しました。 シリーズを通して安田は、「共有する、共に分かち合うということ。それを皆さんとも大切にしながら、これからもこの取り組みを続けていきたいと思う」と述べました。今後も「カルチャー」を切り口に、日本と朝鮮半島についての理解を広げていきたいと考えています。 「カルチャーから知る、朝鮮半島のこと」公開映像はこちらから 『日常の中のフェミニズム』 https://youtu.be/qVD9lSTo984 『社会に触れる物語』 https://youtu.be/Zigqnrj9x-0 ________________ P15 若手発信者育成事業 次世代と共に歩む - 若手発信者育成事業 社会課題を発信し、みなで共に考え続けることには終わりがありません。世代から世代へ、そうしたバトンを受け渡していけるように、Dialogue for People では 次世代の育成にも力を入れています。この 1 年はコロナ禍のため、昨年まで続けてきた「東北スタディツアー」の開催や「友情のレポーター」への帯同などリアルな場での活動は行えませんでしたが、逆にこうした機会を活かした、オンラインならではの取り組みを行いました。 ここから描く未来、もうひとつの福島再生 大熊未来塾(福島県大熊町) 福島県大熊町は、東日本大震災による津波、そして 東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染被害を受け、その一部には現在も「帰還困難区域」が残っています。「大熊未来塾」は 、大熊町で ご家族を亡くされた木村紀夫さんが塾長を務めるオンライン交流会です。帰還困難区域の現状、廃炉作業の続く原発、未だ娘さんの遺骨を探し続ける木村さんの思い、そして震災前の日常と、その地に残る歴史や物語 ―― 各回ごとにそうしたテーマに触れ、考えを深めることで、未来を築くヒントを分かち合っていきます。 Dialogue for Peopleでは、佐藤と安田がファシリテーターとして参加し、関連取材も続けてきました。塾には 全国各地から、毎回 50名近くが参加しています。 木村紀夫(きむら・のりお)さん 東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所が立地する福島県大熊町で生まれ育つ。津波で家族 3 人を亡くし、父親と妻の遺体は震災後 2 ヶ月以内に発見されるが、次女の汐凪(ゆうな)さんの遺骨の一部が発見されたのは、震災から 5 年 9ヶ月後。自身の体験から防災と現代社会の豊かな生活への疑問について発信している。 【取材レポート】大熊未来塾 〜もうひとつの福島再生を考える〜 2020 年 5 月から 6 回に渡って開催された大熊未来塾。佐藤慧による、初回のレポートはこちらから⇒ https://d4p.world/news/5135/ P15 写真のキャプション (左)帰還困難区域内には津波に破壊された家々がそのまま残されている /(右上)立入りの制限されている帰還困難区域 /(右中)特攻隊訓練兵たちの持ち寄った石が積まれた「捨石塚(すていしづか)」/(右下)沿岸に放置されていた神社の石碑 ________________ P16 その他の事業 ザンビア新型コロナウイルス緊急支援事業 一緒なら、きっとできる - ザンビア新型コロナウイルス緊急支援事業 2020 年 5 月、アフリカでの新型コロナウイルス感染が急増。D 4 P が継続的に取材を行うザンビア共和国では、家庭内暴力やいさかいなどから、路上で暮らさざるをえないストリートチルドレンが、今まで以上に脆弱な立場に置かれてしまいました。政府によってマスクの着用が要請されていながらもマーケットでの値段は高騰、子どもたちは手に入れることすらできません。飛沫感染以外にも、マスクをつけていないことによる偏見や、それによって暴力を振るわれるといったリスクに晒され続けています。 自身もストリートチルドレンとして路上で過ごした経験のあるヴァスコ氏が代表を務める、ストリートチルドレン支援に取り組む現地NGO「Footprints Foundation for Children in Zambia」からの相談を受け、協働でこの問題に取り組むための緊急支援プロジェクトを発足。クラウドファンディングにて多くの方々からの心温まるご支援をいただき、マスク配布、そしてマスクを清潔に保つための講習や、感染症対策を学ぶワークショップを実施しました。 合言葉は 、” Together, we can.( 一緒ならきっとできる)” 現地スタッフの献身的な支援活動が功を奏し、現地でのマスクの寄贈やメディア発信、政府による活動の奨励などにもつながりました。 配布回数 19回 マスク配布数 1,200枚(※うち 200 枚は現地で寄贈され、フォローアップに活用した。) ワークショップ開催数 20回 ワークショップ参加人数 914 人 【報告書】ザンビア新型コロナウイルス緊急支援事業 事業実施の背景、活動地域・内容 子どもたちの様子と現地からの声、会計報告などを掲載⇒ ________________ P17会計報告 収入の部 項目 金額(単位:円) 正会員受取会費 78,000 受取寄付金 8,464,570 特定目的寄付 375,800 事業収益 28,221,929 その他収入 2,532,957 合計 39,673,256 正会員受取会費 0.2 % 受取寄付金 21.3 % 特定目的寄付金 1.0 % 事業収益 71.1 % その他収入 6.4 % 支出の部 項目 金額(単位:円) 取材事業・発信事業 19,196,567 若手発信者育成事業 4,861,660 緊急人道支援事業 2,685,681 管理部門 3,950,110 合計 30,694,018 取材・発信 62.5% 若手発信者育成 15.8% 緊急人道支援 8.8% 管理部門 12.9% <監査報告> 私共は、特定非営利活動促進法第18条に基づき、特定非営利活動法人Dialogue for Peopleの2020 年2月1日から2021年1月31日までの第2期の業務監査及び会計監査を行ない、その結果、業務が適正に執行されており、会計について証拠書類及び関係書類は、記載すべき事項を正しく記載し、また支出すべて領収書等の証憑と合致していることを認め、ここに報告いたします。 2021 年3月29日 監事 石井 宏明 監事 潤間 拓郎 ※ 活動報告書および財務諸表の全体は Dialogue for People ウェブサイトにてご確認いただけます。https://d4p.world/about/ ________________ P18支援者のみなさんの声 丑田由美 さん 新たな発見、新たな気づきをもらい、「今」を考えるチャンスをくれる記事にいつも元気を頂いています。D 4Pからの情報を大切にしたいと思うのは、対話がある記事と思うからです。記者と取材される側の対話の中にある事実、読み手にあなたはどう思いますか?と問われていると感じます。とても大変なことと思いますが、声として聴こえてこない小さき声を汲み上げ、「今」を考えるチャンスを送り続けてください。 中野 晃一 さん 富や権力の偏在が加速するグローバル社会、同じ「国」に暮らしていても同じ現実を見たり経験したりしているとは言いがたくなっています。過多な情報が瞬時に上書きされつづけ、「遠い」地域の「遠い」貧困 や「遠い」暴力、「遠い」悲しみに私たちは馴らされてしまっていないでしょうか。 「人」の尊厳とその連帯を基盤とするDialogue for Peopleの活動に、この社会を私たちが自ら繋がり変えていく可能性を感じます。 篠原 一夫 さん 世界の「無関心」を「関心」に変える。なかなか容易いことではありません。世界中にある貧困や差別、そして止むことの無い紛争。Dialogue for Peopleの活動を通して私自身も一緒に考え行動していきたいと思いマンスリーサポーターになりました。共に頑張りましょう! 山崎 伊都香 さん 子ども兵の存在・背景を知ったときに、知っておくべきことが沢山あることに気付かされました。自分にできる事は何か?を模索する中、私にとっては行動の第一歩がD4Pへの参加でした。困難に直面している人たちに心を寄せること、苦しみの軽減を願うことは大切で意味があると信じたい。取り上げられるべき情報をD4Pならではの角度から、アンテナをまだ張れていない人たちへも届け続けてもらいたいと思っています。応援しています。 P18組織概要(※2021年1月末現在) 団体名 特定非営利活動法人 Dialogue for People( ダイアローグ フォー ピープル) 所在地 〒165-0026東京都中野区新井 2 -10 -3 KSビル 202 設立 2019 年 3 月 23 日 法人格取得 2019 年 5 月 22 日 代表理事 佐藤慧 / D4P事務局員 副代表理事 安田 菜津紀 / D4P事務局員、中山 大輔 / D4P事務局員 理事 石川 梵 / 写真家・映画監督 在間 文康 / 弁護士 SUGIZO / ミュージシャン 谷口 真由美 / 法学者 監事 石井 宏明 / 団体職員 潤間 拓郎 / 行政書士 顧問 矢萩 邦彦 / 会社役員 <団体概念図> ・「現地の地域社会」「メディア/ジャーナリズム」「取材先の方々」「市民社会」に向けて活動(取材・発信)を行う ・支援者・ボランティアのみなさまや現地パートナー・協力団体の協力をいただいている ・事務局は事業部、管理部、広報部、インターンによって構成されている ・理事会(理事・監事)、総会(正会員)が存在する 事務局スタッフ(2020年度) 中山大輔、舩橋和花、佐藤慧、安田菜津紀(事務局員) 山口由利加、阿部育子、吉澤果穂、塚原千智、桐生愛、西田朋世、西村涼、土屋実伽子、塚﨑天輝、佐藤ゆき、金将来 ほか 2 名(事務局インターン) ________________ 裏表紙 Dialogue for People ご支援のお願い 「伝える」を「支える」ことから、世界と「つながる 」 国内外の取材、記事や動画の発信、自主企画の運営などのDialogue for People の活動は、 みなさまからのご寄付に支えられています。声なき声に 耳を傾け、世界の「 無関心 」を 「 関心 」に 変える、伝える活動へのご支援・ご協力をよろしくお願いします。 マンスリーサポーター募集中!都度のご寄付もこちら ご寄付のお申し込みはウェブサイトから https://d4p.world/donate/ 活動の様子や新着コンテンツをおしらせ! 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