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2023年夏、認定NPO法人Dialogue for Peopleは、若者世代(18~25歳)を対象に、「伝える」ことについて考えるイベント「D4P メディア発信者集中講座」(全3回)を開講しました。今回で3度目の開催となります。
私たちは、日々発信され続けるニュースを通じて、世界の「今」を知ることができます。また、SNSなど気軽なツールを使い、自分たちでも発信を行っています。ニュースは、政界や芸能界など、自分とは接点のない著名人の最新情報や、社会問題のリアルなど、私たちが世の中を知るためのひとつの重要な情報源です。一方で、報じられ方によっては、誰かが傷ついたり、心が苦しくなったりすることもあります。
誰もがメディアに触れ、そしてメディアになりえる今、「伝える」ことの意味や影響、可能性について改めて考える——社会課題に近い立場で、その背景や思いを「伝える」活動を続ける講師陣からの講義や、参加者同士の交流の時間を通じて、23名の受講者の方々とともに、学びを深める時間を過ごしました。
日程 | [1日目] 8月19日(土)9:45~18:15
[2日目] 8月20日(日)10:00~18:00 [3日目] 9月2日(土)10:00~18:00 |
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受講者 | 23名 |
開催場所 | 都内会場 |
参加者には、2日間の講座を踏まえて、自身の気になるテーマについて、それを他者に「伝える」作品(文章・写真・映像など自身が最適だと思う表現方法によるもの/課題提出が難しい場合は、講座のレポート)を提出いただきました。
・絶望的な社会に押しつぶされそうになっていた私にとって、本講座は希望を与えてくれました。講座の内容はとても充実しており、自分の考えを深めることができました。そしてなによりも、社会に対して問題意識をもち、個々に活動している人がこんなにいるんだ!と知れたことが嬉しく、社会を生き抜く勇気になりました。
・社会に対してこんなに真摯に向き合っている同世代が沢山いる事を知れた事が希望になりました。
・登壇者の方、参加者同士との繋がりを持ち、真剣に真正面から語り合えたことはとても貴重な体験でした。「伝える」ことの難しさを知ると同時に、「みえにくくなっている、みえにくくされている問題」に焦点を当てて、伝えることは、情報過多の昨今において特に重要だと感じました。その中で、言葉の持つ力と責任を踏まえて、より良い伝え方を模索することができました。これから私が一発信者としてどのようにメディアと向き合い、メディアを発信していくのか、深く考えさせられるきっかけになりました。
・中学、高校で受けた授業のほとんどが受け身の授業でした。教師の方の話を聞いて知識を詰め込み、なかなか自分の意見を言う機会はなかったように思います。しかも、これまでの私は学校と家、塾の往復ばかり。そんな私にとって今回のイベントへの参加は一つの挑戦でした。でも、飛び込んでみて本当に良かったと思います。講師の方から直接話を聞くことができ、社会問題に関心のある、同世代の人たちと言葉を交わすことができました。ここで出来た繋がりはきっと大切な財産になると思います。