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2014年から毎年夏に行ってきた「東北スタディツアー」。全国の高校生約10名が、Dialogue for Peopleフォトジャーナリスト安田菜津紀と共に、東日本大震災の被災地を訪れ、現地の方と出会い、写真を通じて交流を深めてきました。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年から例年通りのプログラムの実施ができずオンラインでの開催となりました。
東北に直接足を運ぶことが難しい今、Dialogue for People(D4P)は、中学・高校・大学生世代の皆さんを対象とした「東北オンラインスタディツアー2022~震災から11年。繋ごう、記憶と教訓のバトン〜」を開催しました。本イベントでは、安田菜津紀の司会・進行のもと、東日本大震災の被災地(岩手県陸前高田市・宮城県石巻市・福島県富岡町)とオンラインでつなげて、「東北の今」をお話しいただき、講演の後の参加者同士での対話・交流の時間では、東日本大震災の教訓から防災を「自分ごと」として考える時間となりました。
日時 | 2022年3月5日(土)13:00~15:30 |
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参加者 | 全国の中・高・大学生 (または該当する年齢の方)42名 |
実施方法 | オンライン(Zoom)による配信 |
主催 | 認定NPO法人Dialogue for People |
協賛 | オリンパス株式会社 |
協力 | OMデジタルソリューションズ株式会社、生活協同組合パルシステム東京 |
佐藤一男さん(岩手県陸前高田市)
1965年岩手県陸前高田市出身。高校卒業後、山形県米沢市で就職。27歳で陸前高田市にUターン。2011年3月、東日本大震災で自宅、漁船、作業場を失う。避難所運営役員となる。同年5月、仮設住宅自治会長、10月、桜ライン311設立。2014年、防災士取得。認定NPO桜ライン311勤務。陸前高田市消防団本部副本部長。高田松原を守る会理事。
佐藤あかりさん(岩手県陸前高田市)
佐藤一男さんの長女。小学一年生のときに被災。東北スタディツアー2019(6期)参加者。得意な教科はプログラミング。「あまり真面目な話は得意ではないですが、自分の経験やスタツアの感想などはしっかり伝えられるように善処します。よろしくお願いいたします」。
佐藤敏郎さん(宮城県石巻市)
1963年宮城県石巻市出身。元中学校教諭。震災で当時石巻市立大川小学校6年生の次女が犠牲に。現在は震災伝承やラジオなど幅広く活動。共著「16歳の語り部」(2016ポプラ社)は児童福祉文化賞推薦作品に選ばれた。小さな命の意味を考える会代表、NPOカタリバアドバイザー、(一社)スマートサプライビジョン理事。
秋元菜々美さん(福島県富岡町)
1998年、福島県双葉郡富岡町生まれ。富岡町役場職員。いわき総合高校で演劇を学び、専門学校在学中に、双葉郡の内陸に位置する葛尾村の一般社団法人で村内ツアーの企画・運営を経験。現在は、自身の経験をもとに富岡町や双葉郡各地を語りめぐるオリジナルツアーを行っている。活動を通して出逢った俳優2人との繋がりから、富岡町に文化拠点を運営中。
新型コロナウイルスの感染拡大により、人の行き来の減ったこの2年――東北の被災地の現状は、ますます遠方へ届きにくくなっているように感じます。また、11年という月日も、その出来事を「過去のこと」として「現在」から遠のかせてはいないでしょうか。しかし、ひとたび現地を歩いてみると、それは「終わったこと」ではなく、その経験・記憶の伝承は「これから」なのだと気付きます。直接足を運ぶことが難しい今、東北オンラインスタディツアーでは、それぞれに発信を続けてこられた現地の方々にお話を伺います。みなさんと一緒に、記憶と教訓のバトンを繋いでいけましたら幸いです。
フォトジャーナリスト・安田菜津紀
東北オンラインスタディツアー2022に参加して感じたこと、考えたこと、取り組んでみようと思ったことをそれぞれが綴った参加者レポートです。お名前の五十音順に掲載されており、全4ページあります。