【取材報告】山口県宇部市『加害の歴史と向き合う』-戦時の増産体制の歪み 183名の命を奪った長生炭鉱“水非常” _Voice of People_Vol.10
【取材報告】山口県宇部市『加害の歴史と向き合う』-戦時の増産体制の歪み 183名の命を奪った長生炭鉱“水非常” _Voice of People_Vol.10
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『Voice of People』
Dialogue for Peopleのジャーナリストが訪れた世界を、その地域に暮らす人々の声とともにお届けします。
【今回訪れた場所】
山口県宇部市
山口県宇部市、床波海岸。防潮堤を越え砂浜に降りると、コンクリートの柱のような「ピーヤ」と呼ばれる排気・排水筒が突き出ているのが見えます。かつてこの海底に存在した「長生炭鉱」は、戦時下の増産体制を背景に、多くの労働者を朝鮮半島から強制的に動員しました。そして1942年2月、かねてから懸念されていた落盤事故が発生、183名の坑夫が命を落としました。そのうちの136名は朝鮮半島出身者だったといいます。「戦後」という言葉で時代を区切り過去を忘却するのではなく、そこにあった「加害行為」と正面から向き合うこと。それが本当の「戦後」を築くために必要なことなのではないでしょうか。
取材:安田菜津紀、佐藤慧
取材協力:長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会
編集:佐藤慧
制作:Dialogue for People
取材地:山口県下関市、宇部市
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