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【取材報告】福島県大熊町『一人ひとりの命の尊厳』-約10年9カ月を経て見つかった娘の遺骨 _Voice of People_Vol.12

date2022.2.11

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seriesVoice of People

【取材報告】福島県大熊町『一人ひとりの命の尊厳』-約10年9カ月を経て見つかった娘の遺骨 _Voice of People_Vol.12
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『Voice of People』
Dialogue for Peopleのジャーナリストが訪れた世界を、その地域に暮らす人々の声とともにお届けします。

【今回訪れた場所】
福島県大熊町

福島県大熊町――。木村紀夫さんの娘、汐凪(ゆうな)さんは、東日本大震災の津波によって犠牲となり、その遺骨は、未だ一部しか見つかっていません。東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響により、
未だ厳しく立ち入りが制限されている「帰還困難区域」内で、木村さんは、汐凪さんの遺骨を探しながら、一人ひとりの死を悼むことの意味を問い続けていました。

そんな木村さんが、沖縄で戦没者の遺骨収集を続ける具志堅隆松さんと出会ったのは、2021年4月のことでした。

そして2022年1月、具志堅さんが福島へとやってきました。木村さんと一緒に、汐凪さんの遺骨を捜索するためです。捜索活動が行えるのはわずか3日。当時の津波の通り道や、地形の起伏を丁寧に見極めていきます。

《取材》安田菜津紀・佐藤慧

《取材協力》
木村紀夫さん
具志堅隆松さん
遺骨捜索ボランティアのみなさま
原子力災害考証館furusato

《編集》佐藤慧
《制作》認定NPO法人Dialogue for People

《取材地》
沖縄県糸満市
福島県大熊町

(※)周辺から出てきた他の遺骨はDNA鑑定で汐凪さんのものと判明しているため、今回発見された大腿骨に関しては、しばらくDNA鑑定は行わず(結果が出るまで手元を離れてしまうため、また、年月の経った遺骨のため、鑑定を行うには骨を削る必要がある可能性があるため)、木村さんのそばで保管されるとのことです。

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