Radio Dialogue_057
「ネット中傷で問われるメディアの責任」
(ゲスト:木村響子さん・伊藤和子さん|安田菜津紀・佐藤慧 2022年4月27日配信)
恋愛リアリティー番組『テラスハウス』に出演していたプロレスラーの木村花さんは、同番組の放送・配信を契機にして、SNS上で多数の誹謗中傷を受け、2020年5月23日、自死に追いやられました。しかしBPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会による見解は「放送倫理上の問題はあるものの人権侵害までは認められない」というものでした。花さんの遺族である木村響子さんは、フジテレビと制作会社である株式会社E&Wを提訴する方針であることを明らかにしています。今回は、「ネット中傷で問われるメディアの責任」と題して、SNS上の誹謗中傷をなくすための活動を続けるNPO法人Remember Hana 代表理事も務める木村響子さんと、代理人弁護士の伊藤和子さんにお話を伺います。
冒頭ニュース
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▶ネット中傷で問われるメディアの責任
ゲスト:
木村響子さん(NPO法人Remember HANA 代表理事)
伊藤和子さん(弁護士)【ゲストプロフィール】
▶木村響子(きむら きょうこ)
2003年7月 プロレスデビュー
JWP認定無差別級王座など様々なタイトルを獲得
2017年1月 引退
2020年8月 自民党本部で行われたデジタル社会推進特別委員会・インターネット上の誹謗中傷・人権侵害等の対策プロジェクトの会議に出席。以降、誹謗中傷に関する様々なロビー活動を展開。
2021年3月 インターネット上の誹謗中傷やプライバシー侵害の根絶をめざすNPO法人「Remember HANA(リメンバー ハナ)」の設立し、代表理事(現職)。以降、全国各地で誹謗中傷に関する講演や授業を実施。▶伊藤和子(いとう かずこ)
1994年に弁護士登録。女性、子どもの権利、えん罪事件など、人権問題に関わって活動。2004年、ニューヨーク大学ロースクール客員研究員を経て、2006年、国境を越えて世界の人権問題に取り組む日本発の国際人権NGO・ヒューマンライツ・ナウの発足に関わり、以後事務局長として国内外で現在進行形の人権侵害の解決を求めて活動。現在、ヒューマンライツ・ナウ副理事長・ニューヨーク法人代表。同時に、弁護士として、女性をはじめ、権利の実現を求める市民の法的問題の解決のために日々活動している。著書に「人権は国境を越えて」(岩波書店)など。ミモザの森法律事務所(東京)代表。
【相談窓口、ツール、サポートの方法】
チャイルドライン
(利用する子ども向け) 0120-99-7777 https://childline.or.jp/
(サポートする大人向け) https://childline.or.jp/supporter
いのちSOS
0120-061-338 / https://www.lifelink.or.jp/inochisos/
命を守る「ゲートキーパー」とは?(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/gatekeeper/
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