#195
Radio Dialogue ゲスト:藤原辰史さん「ホロコーストとパレスチナ」(2025/1/29)
Radio Dialogue_195
「ホロコーストとパレスチナ」
(ゲスト:藤原辰史さん|安田菜津紀・佐藤慧 2025年1月29日配信)
ナチス・ドイツが主導した、ユダヤ人やロマの人々、社会的マイノリティなどへの大量殺戮「ホロコースト」。こうした過ちを二度と繰り返さないために、ドイツ社会は加害の歴史・記憶を受け継いできたはずなのですが、イスラエルによるパレスチナの人々への民族浄化が加速する現在、むしろドイツ政府はイスラエルに加担する姿勢を続けています。なぜドイツ国内において、パレスチナの現状は軽視されてきたのでしょうか? 食や農の観点を踏まえ、歴史学者の藤原辰史さんと一緒に考えていきます。
特集
▶「ホロコーストとパレスチナ」
ゲスト:藤原辰史さん(歴史学者)【ゲストプロフィール】
▶藤原辰史(ふじはら たつし)
1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史、食の思想史。生態系の中に組み込まれた人間の在り方から、現代史を再構築する試みを続けている。また、新聞・雑誌のコラムの連載や、「パンデミックを生きる指針」(B面の岩波新書、2020年)や『中学生から知りたいウクライナのこと』(ミシマ社、2021年)、『中学生から知りたいパレスチナのこと』(ミシマ社、2023年)など時事問題にも積極的に発言をしている。『分解の哲学』(青土社、2019年)でサントリー学芸賞、『給食の歴史』(岩波新書、2018年)で辻静雄食文化賞、『ナチスのキッチン』(共和国、2016年)で河合隼雄学芸賞、また、ナチスの食研究全般に対して日本学術振興会賞を受賞。他にも、『カブラの冬』『食べることとはどういうことか』『歴史の屑拾い』『植物考』など多数。
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