Radio Dialogue ゲスト:藤原辰史さん「食権力とイスラエル」(2025/10/1)
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「食権力とイスラエル」
(ゲスト:藤原辰史|安田菜津紀・佐藤慧 2025年10月1日配信)
イスラエルが軍事作戦を続けているパレスチナのガザ地区で、深刻な食糧不足による飢餓が発生しています。ガザ地区は今回の軍事侵攻以前から、イスラエルにより致命的な制限をかけられてきました。海上封鎖による漁業の制限や、イスラエル製の農業資材に頼らざるを得ない経済構造など、「食」を通じた暴力もまた長きにわたり続いてきたのです。こうした占領政策はヨルダン川西岸地区でも深刻な事態を引き起こしています。「食権力」による支配構造は、日本の植民地支配下の朝鮮半島や、ナチスドイツによる政策でも繰り返し行われてきました。歴史学者の藤原辰史さんと考えていきます。
特集
▶「食権力とイスラエル」
ゲスト:藤原辰史さん(歴史学者)【ゲストプロフィール】
藤原辰史(ふじはら たつし)
1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史、食の思想史。生態系の中に組み込まれた人間の在り方から、現代史を再構築する試みを続けている。また、新聞・雑誌のコラムの連載や、「パンデミックを生きる指針」(B面の岩波新書、2020年)や『中学生から知りたいウクライナのこと』(ミシマ社、2021年)、『中学生から知りたいパレスチナのこと』(ミシマ社、2023年)など時事問題にも積極的に発言をしている。『分解の哲学』(青土社、2019年)でサントリー学芸賞、『給食の歴史』(岩波新書、2018年)で辻静雄食文化賞、『ナチスのキッチン』(共和国、2016年)で河合隼雄学芸賞、また、ナチスの食研究全般に対して日本学術振興会賞を受賞。他にも、『カブラの冬』『食べることとはどういうことか』『歴史の屑拾い』『植物考』など多数。♪Podcastチャンネルはこちら
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