「D4Pメディア発信者講座(第5期)」参加者の声
date2025.12.9
categoryD4Pメディア発信者講座(第5期)メディア発信者講座
2日間の講座を終えてテレビや新聞を見渡してみると、以前と違うように見える気がします。「ひとりひとりの物語に焦点を当てる」。現代の社会で敬遠されそうな報道方法ですが、その報道が誰かの人生を照らし、誰かの問題意識を揺り動かすことになると学びました。そのことを胸にとどめながら、これからも社会と向き合っていきたいです。
講座を受けて、講師の方からの学び、参加者の方との意見交換を通しての学びの両方があり、今後自分がどういったことを更に深めていきたいか気づくきっかけになりました。
講師の方々は皆さん、メディアの形態や手法によって一長一短があること、発信することはリスクと責任を伴うということが共通して語られていたように感じ、それを理解した上で発信していく必要があると学びました。
難民に関する報道について、デモを信じる人たちや関心のない層に対して「世間で話題になっているものに乗っかり自分の視点を入れて発信していくことが必要」というようなお話があり、ソフトで共感を呼ぶ情報発信も大切だと思った一方、ヘイト被害の深刻な状況を優先して伝え、沈黙せず批判的に報じていく意義も学び、報じる上でのバランスの取り方を自分なりに考えてこれからの発信活動に繋げていきたいと思いました。
講師の方々のお話をただ聴くだけでなく、質疑応答の時間に講師の方とやりとりできたり、他の参加者の方のコメントや今取り組んでいることなどを聴くことができたので、能動的に参加することができました。
様々なちがった分野に取り組みつつも、似た悩みや目標をもつ同世代の方々と繋がれたこともとてもありがたかったです。
また、小グループに分かれたシェアリングタイムの時間にも、無理にグループで結論をまとめなくてよいということになっていたので、のびのびと深く話すことができました。参加者の人数規模も、様々な分野・属性の参加者の方と出会えて、かつ、顔と名前が一致する程度の規模感で、安心して参加することができました。
家でひとりでニュースやSNSをみて、傷ついたり落ち込んだりすることも少なくない日々の中で、どこか近しい問題意識とそれぞれに違った当事者性や背景を持つ受講生のみなさんと、ともに学ぶことができたのはとても豊かな時間でした。能力主義や自己責任論が横行する昨今ですが、D4Pのスタッフのみなさんや講師のみなさんが大人として親切に関わってくださったこともなんだかすごくほっとしてうれしかったです。今回いただいたきっかけやとっかかりを自分の中で育てながら社会参加を続けていきたいです。
なぜ自分が発信についてもっと知りたいと思ったのか、惹かれたのか、その原点を思い出す機会となりました。濃厚な学びがぎゅっと詰まった2日間が終わったとき、自然と今日からまた頑張るぞ、と思えました。知識面だけでなく、気持ちの面でも沢山の学びをいただような気がしています。本当にありがとうございました。
「第三者」である自分が当事者の方々にどのように寄り添えばよいのか、そもそも自分に発信する資格があるのか。そんなことを考えてずっと葛藤していました。しかし、この講座を通して、社会の中で力強く声をあげ続ける当事者の方々、その声を丁寧に「伝え」たり「支え」たりしている人たち、そして私と同じように迷いを抱えながらも、それでも自分なりの答えを探し、あきらめずに発信を続けている仲間たちに出会うことができました。
自分が発信する意味については、これからも考え続けていきたいと思います。ただ、発信せずに自分の中で悩み続けているだけでは社会は変わらず、その悩みの先へ一歩踏み出す勇気も必要なのだと、今回あらためて実感しました。これから自分にできる形で、自分にできることから探し、少しずつ始めていきたいと思います。


