荻上チキ氏解説「自殺報道ガイドライン」/Chiki’s Talk_008
(荻上チキ)Chiki’s Talk_008_自殺報道ガイドライン
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(荻上チキ)Chiki’s Talk
評論家荻上チキ氏が、様々な社会問題を取り上げ、独自の視点で分析し、分かりやすく解説します。
【今回のテーマ】
自殺報道ガイドライン
自殺についての報道は、その社会的影響を自覚しなければ悪影響となる可能性があります。
報道に際し「すべきこと」と「すべきでないこと」を示したガイドラインが、WHOの「自殺報道ガイドライン」です。
https://bit.ly/2J4HhjX
自殺報道による悪影響がもたらす「ウェルテル効果」などを説明しながら、報道の在り方そのものにも疑問を投げかけます。
◆「自殺報道ガイドライン」要約
—すべきこと—
・事実の公表に際しては、保健専門家と密接に連動すること。
・自殺は「既遂」と言及すること。「成功」とは言わない。
・直接関係のあるデータのみ取り上げ、それを第1面ではなく中ほどのページの中でとりあげること。
・自殺以外の問題解決のための選択肢を強調すること。
・支援組織の連絡先や地域の社会資源について情報提供をすること。
・危険を示す指標と警告信号を公表すること。
—してはいけないこと—
・写真や遺書を公表しないこと。
・使われた自殺手段の特異的で詳細な部分については報道をしないこと。
・自殺に単純な理由を付与しないこと。
・自殺を美化したり、扇情的に取り上げたりしないこと。
・宗教的、あるいは文化的な固定観念をステレオタイプに用いないこと。
・責任の所在を割り付けたりしないこと。
◆動画中の用語解説
※リベンジポルノ
性的な画像や動画を被写体本人の承諾を得ず公開する犯罪行為。
復讐のために元恋人や配偶者により行われることも多い。
リベンジポルノ防止法(正式名称「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律案」)により
罰則などが定められている。
https://bit.ly/3dmo3UO
出演:荻上チキ
撮影・編集:Dialogue for People
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