【取材報告】2019年10月シリア北東部『犠牲となる市民』_Voice of People vol.2
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(取材報告)2019年10月シリア北東部_Voice of People_Vol.2『犠牲となる市民』
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『Voice of People』
Dialogue for Peopleのジャーナリストが訪れた世界を、その地域に暮らす人々の声とともにお届けします。
【今回訪れた場所】
シリア北東部
現地取材報告映像『Voice of People』、今回は昨年10月末に取材したシリア北東部の様子です。
シリア北東部にはクルド人を主体とした事実上の自治区があり、その軍事組織であるSDF(シリア民主軍)やYPG(クルド人民防衛隊)は、アメリカ軍と共に対IS(過激派勢力「イスラム国」)戦の矢面に立ってきました。
ところが昨年(2019年)10月初頭、アメリカが同地域からの撤退を宣言すると、その瞬間を待っていたかのようにトルコ軍が国境を越えシリア北東部へ侵攻しました。
トルコのエルドアン大統領は、SDF,YPGを、自国内で闘争を続けるPKK(クルディスタン労働者党)と同系列の「テロリスト集団」だと見做し、その掃討の後、同地に「安全地帯」を築くと宣言。
しかし実際に現地へ足を運んでみると、その犠牲となっているのは普通に生活を営む一般市民が大多数でした。怪我を負い、命を落とし、故郷を追われ、明日に不安を抱く人々…。
「私たちはテロリストではない、ただ平和に暮らしたいだけなんです」と、避難生活を続けるムディナさんは言います。
いったい「テロリスト」とは誰のことなのか。
なぜ戦争はいつまでも終わらないのか。
現地の人々の声から考えます。
取材:安田菜津紀、佐藤慧
現地取材協力:Barzan Salam、Salah Hasan
編集:佐藤慧
制作:Dialogue for People
取材地:Al-Malikiyah(Derek)/シリア北東部、Rmelan/シリア北東部
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