『故郷の味は海をこえて』 福島県推薦図書選定(2020年冬)のお知らせ
date2020.9.1
categoryお知らせ
2019年10月に、認定NPO法人難民支援協会の協力のもと刊行した、日本に暮らす難民の方々の声を食文化を通してお伝えする児童書『故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる』が、2020年冬の福島県推薦図書に選定されました。
この本では、日本で難民として暮らす7つの国や地域ご出身の方に、自身の故郷の味をご紹介いただきながら、今までの道のりや故郷への思いなどを伺っています。コラムでは、難民の方々を取り巻く現状などもお伝えしています。児童書ですが、大人の方にも読みやすい内容です。これを機に、本書をさらにたくさんの方の手にとっていただき、美味しいお料理の向こう側にあるそれぞれのストーリーを知ることを通じて、難民について関心を深めていただくきっかけになれば幸いです。
「故郷の味は海をこえて」 をもっと知る
本とともに、ぜひご覧いただきたいのがこちらの応援ページです。取材に協力して下さった方々の中には、飲食店を開いていらっしゃる方もいますが、新型コロナウイルスの感染拡大と自粛要請に伴い、どのお店も厳しい状況が続いています。このページでは「故郷の味は海をこえて」とその元となった連載でお世話になったお店を、応援も兼ねてご紹介しています。
また、2020年6月20日の「世界難民の日」よせて、難民支援協会(JAR)との共催で行ったオンラインイベント「食を通して伝える難民の声」のレポートもぜひご覧ください。コロナ禍における難民の方々の状況や、本にも登場する2つの飲食店のインタビューなど、視聴者の方々との質疑応答を交えながらお届けしています。
こちらの動画では、著者である安田菜津紀がストーリーの一部を朗読しています。あわせてご覧ください。
安田菜津紀による朗読 『故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる』
書籍情報
『故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる』 (ポプラ社/2019年)
なぜ国を離れなくてはならなかったのか。どうやって日本にたどりついたのか。本書は、日本に暮らす「難民」とよばれる人たちがたどってきた道のりを、故郷の料理に宿された記憶からひもとくノンフィクションです。著・写真:安田菜津紀
協力:認定NPO法人難民支援協会(JAR)<目次>
1章.シリア・穏やかな「日常」の香り / 2章.ミャンマー・キッチンから笑顔を運ぶ / 3章.ロヒンギャ・ロヒンギャと日本のかけ橋に / 4章.ネパール・拷問から逃れて日本へ / 5章.バングラデシュ・家族との再会を夢見て / 6章.カメルーン・引き裂かれた母と娘 / 7章.カンボジア・内戦を生きぬいた味
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