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Youth次世代に向けて

「D4Pメディア発信者集中講座2024」開催概要


18〜29歳を対象にした、「伝える」ことについて学び、考える「D4Pメディア発信者集中講座2024」。昨年に引き続き、今年は10月5日と翌6日に開講しました。今年は昨年と異なりオンライン開催、全2日間という短い期間になりましたが、国内外から18名の受講者が集まりました。

◆実施概要

実施日程 10月5日(土) 9:45~17:00
10月6日(日) 9:45~17:00
会場 オンライン(Zoom)
対象者 18〜29歳 〈※ 講座終了日の10月6日時点 〉
参加人数 18名

◆イベントレポートはこちら

◆ スケジュール

◆登壇者プロフィール(講義日程順)
◯安田菜津紀(やすだ・なつき)

1987年神奈川県生まれ。NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)所属フォトジャーナリスト。同団体の副代表。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『国籍と遺書、兄への手紙 ルーツを巡る旅の先に』(ヘウレーカ)、他。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

◯荻上チキ(おぎうえ・ちき)

1981年兵庫県生まれ。評論家。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。NPO法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事。一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」所長。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティ。「荻上チキ・Session-22」で、2015年度ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞、2016年度ギャラクシー賞大賞を受賞。著書に『未来を作る権利』(NHKブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識』(PHP新書)など。
社会調査支援機構チキラボ https://www.sra-chiki-lab.com/

◯石川えり(いしかわ・えり)

認定NPO法人 難民支援協会代表理事。1994年のルワンダにおける内戦を機に難民問題への関心を深め、NGOにてボランティアを開始し、そこで日本へ逃れた難民と出会う。大学在学中、JAR立ち上げに参加。大学卒業後、企業勤務を経て2001年より難民支援協会(JAR)に入職。直後よりアフガニスタン難民への支援を担当、日本初の難民認定関連法改正に携わり、クルド難民国連大学前座り込み・同難民退去強制の際にも関係者間の調整を行った。2008年1月より事務局長となり2度の産休をはさみながら活動。2014年12月に代表理事就任。共著として、『支援者のための難民保護講座』(現代人文社)、”Cultural and Social Division in Contemporary Japan”(Routledge)、『緊急人道支援の世紀―紛争・災害・危機への新たな対応』(ナカニシヤ出版)ほか。二児の母。上智大学非常勤講師。一橋大学国際・公共政策大学院非常勤講師。

◯師岡康子(もろおか・やすこ)

弁護士。東京弁護士会外国人の権利に関する委員会委員、外国人人権法連絡会事務局長、早稲田大学非常勤講師、人種差別撤廃NGOネットワーク共同世話人、国際人権法学会理事。主著に「ヘイト・スピーチとは何か」(岩波新書、2013年)。

〇小川たまか(おがわ・たまか)

1980年東京生まれ。大学院卒業後、2008年に共同経営者と編集プロダクションを起ち上げ取締役を務めたのち、2018年からフリーライターに。Yahoo!ニュース個人「小川たまかのたまたま生きてる」などで、性暴力に関する問題を取材・執筆。2023年にYahoo!ニュース個人「オーサースピリット大賞」を受賞。著書に『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)、共著に『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない―性暴力をなくす30の視点』(合同出版)など。2024年5月発売の『エトセトラvol.11 特集・ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める。

◯久保田徹(くぼた・とおる)

1996年生まれ。慶應大政治学科在学中にミャンマー西部にあるロヒンギャ収容区の状況を記録し、『ライトアップロヒンギャ』(2016)を制作。自由を奪われた人々のために映像を用いることを定める。コロナ禍の辺境で生きる人々を記録し、共同監督したNHK BS1『東京リトルネロ(2020)』にて貧困ジャーナリズム賞、ギャラクシー賞奨励賞など受賞。2022年7月にクーデター下のミャンマーにて国軍によって拘束され、111日間後に解放。帰国後はミャンマーの映像作家やジャーナリストを支援するプロジェクト「Docu Athan(ドキュ・アッタン)」を開始した。

◯ファシリテーター:徳田太郎(とくだ・たろう)

1972年、茨城県生まれ。法政大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(公共政策学)。
2003年より、「参加と熟議」をテーマに、市民活動や地域づくりの支援・促進を続ける。NPO法人日本ファシリテーション協会では、事務局長、会長、災害復興支援室長を経て、現在フェロー。その他、法政大学大学院・法政大学兼任講師、Be-Nature Schoolファシリテーション講座講師など。「いばらき原発県民投票の会」元共同代表。
著書に『ソーシャル・ファシリテーション:「ともに社会をつくる関係」を育む技法〔改訂版〕』(鈴木まり子との共著、北樹出版、2024年)、編著書に『いばらき原発県民投票:議会審議を検証する』(佐藤嘉幸との共編著、読書人、2021年)。

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