【パレスチナ特集】「今、パレスチナに生きる声」
パレスチナ特集
「今、パレスチナに生きる声」
2023年10月7日、パレスチナ・ガザ地区を事実上実効支配するハマスからイスラエル領内への攻撃が行われ、その後イスラエル軍によるガザ地区への大規模攻撃へと展開し1ヵ月以上が経過しました。ガザ地区内での死者は1万人を超えたといいます。報道では端的な数字に置き換えられる犠牲者ですが、その数字の背後には一人ひとりの人生がありました。尊い命を奪い続ける軍事侵攻に、世界各地で即時停戦・平和を求める運動が行われています。
避難先として勧告された地でも爆撃が続き、夜ごとに激しさを増す空爆に、子どもたちは怯え、泣き叫んでいるといいます。「これは花火なんだ、パーティなんだ」と、大人たちは子どもたちを落ち着かせようとしているそうです。
多くの一般市民、医療従事者やジャーナリスト、そして生まれてまもない乳児ですら、爆撃の対象となっています。この先それぞれの未来が広がっていた子どもたちの命さえも奪われる今、改めて問題の原点ともいえる差別や排除の問題、歴史的な経緯や過去からの警鐘、そして地域ごとに受け継がれてきた豊かな文化など、みなさまと一緒に考えていけましたら幸いです。
ガザ地区に住む取材パートナーからは、今回の攻撃が始まってからもメッセージが届き続けています。絶えず爆弾が空から降り注ぐガザ地区から、私たちに何を伝えようとしているのでしょうか。現地からの声を、ぜひお聴きください。
【2024/1/3】 パレスチナ・ガザ地区からのメッセージ④
イスラエル軍による市民の虐殺がパレスチナ・ガザ地区全域へと及ぶなか、ガザ地区の現地取材パートナー、アイサールさんからボイスメッセージが届きました。
虐殺は留まることなく屍の山を築き、避難者の命も削り続けています。
過去のメッセージ動画はこちらから(▶︎をクリック)
【2023/10/11】 パレスチナ・ガザ地区からのメッセージ①
衝突開始から4日後の10月11日に録音された、現地パートナー・アイサールさんからのボイスメッセージです。しかし電気がなく、すぐにデータを送れなかったとのことです。「状況は酷くなるばかり」というアイサールさんの声を、ぜひお聴きください。
「国際社会がガザの人々のために声を上げることを願っています」。
【2023/10/17】 パレスチナ・ガザ地区からのメッセージ②
衝突開始から10日後の10月17日に録音された、アイサールさんからのボイスメッセージです。
「水も電気もないのです。深刻な状況です。私の猫も爆撃があるたびに震えて怯えています。この虐殺が今すぐ止まることを願っています。頼むからどうか……イスラエル軍による殺戮を止めてください」
【2023/12/19】 パレスチナ・ガザ地区からのメッセージ③
イスラエル軍による市民の虐殺がパレスチナ・ガザ地区全域へと及ぶなか、ガザ地区のフリーランスジャーナリスト、Ghadaさんからボイスメッセージが届きました。
「食料はほぼ尽きかけています」「水は汚染されたものしか入手できません」とGhadaさんは訴えます。
D4Pではこれまで、パレスチナに関する様々な取材発信を行ってきました。現地でいま起きていること、そしてそこに生きる・関わる人々の声をお届けします。
【2024/3/6】日々誰かが「あっけなく」殺される社会——パレスチナ・ヨルダン川西岸地区
ガザ地区でのおぞましいジェノサイドが続いています。それと同時に進行しているのが、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区での占領・入植などといった人権侵害です。不当な土地の強奪、司法の介在しない「行政拘禁」、突然の射殺——。西岸地区南部に位置する街、ヘブロンで取材を重ねるジャーナリストたちを訪ねました。
過去のインタビュー・記事・エッセイはこちらから(▶︎をクリック)
【2024/1/23】 世界の無関心の傍らで——パレスチナ・ヨルダン川西岸地区「占領」の実態
国際法を無視した暴力や略奪は、ガザ地区以外でも。同自治区のヨルダン川西岸地区では、イスラエル軍による「占領」が常態化し、国際法違反の入植や襲撃が続いています。
【2024/1/23】 “違う存在”だった私が見つけた「ホーム」――イスラエルに生きるアラブ・パレスチナ女性が語る「共生」の意味
イスラエル北部のコフル・カナ村には、ユダヤ女性とアラブ・パレスチナ女性が中心となって運営する非営利団体「ガレリアのシンディアナ」があります。オリーブオイルのフェアトレードを手がけ、イスラエルにおいて平等な機会を得られないアラブ・コミュニティの女性たちが継続して働ける場を築いてきました。
「私たちに向けられた視線は、常に私たちに“どっち側なのか”と問うてきているようでした」——張り詰めた状況にありながら、なお「共生」の道を探る女性たちを訪ねました。
【2023/10/24】「武力で作れる平和はない」ーーイスラエル出身、ダニー・ネフセタイさんインタビュー
現在は埼玉県で木工房を営むダニーさんは、イスラエルご出身です。
イスラム組織ハマスによる襲撃を厳しく批判しながらも、戦争は「対話」で止められるはずと呼びかけます。
「私は、イスラエルの悪口ではなく、戦争の悪口を言っています。ハマスの味方をしているのではなく、平和の味方をしています」
【2023/11/7】 パレスチナ・ガザ地区「生き延びている人も心身ともに限界」ーー D4P現地取材パートナー、アイサールさんインタビュー
避難生活の中で、携帯電話の録音機能もカメラも壊れてしまったとのことで、この取材はテキストベースで行いました。
「私たちは国際社会にとても失望しています。とても、とても残念でなりません……。安全保障理事会も、無辜の市民の虐殺を止めることができないのですから」
「今現在も、イスラエル軍が勧告した避難先で多くの子どもたちが瓦礫の下に埋まっています。彼らはガザを世界地図から抹消しようとしているのではないでしょうか」
【2023/11/24】 悪夢の終わりという希望を握りしめながら――パレスチナ・ガザ地区、市民の殺戮と避難生活
2023年11月24日現在、イスラエル—ハマス間の一時停戦の合意、発効が報じられていますが、深刻な食糧・水・エネルギー不足やインフラの破壊、蔓延する感染症など、市民の直面する困難は過酷さを増しています。
ガザ地区で避難生活を送る、D4P現地取材パートナーのアイサールさんに、10月7日以降~11月17日に至るまでの日々について寄稿頂きました。
【2024/1/12】パレスチナとアイーダ(エッセイ)
安田菜津紀が東エルサレムのバスターミナルで出会った猫、アイーダ。恣意的に拘束され、撃たれることさえある検問所へ向かう人々を、アイーダはそっと見守っています。イラストレーターの坂本千明さんが願いを込めて版画にしてくださいました。坂本さんの版画とともに、ぜひお読みください。
毎週水曜夜に配信しているラジオ型YouTube番組「Radio Dialogue」では、パレスチナに関する特集回をお届けしてきました。
【2024/4/3】 【海外取材報告】ドイツとパレスチナ
佐藤慧・安田菜津紀がドイツ取材から帰国しました。自国の過去の加害をみつめる「メモリーカルチャー」――数々の非人道的な犯罪を行ってきた歴史を反省し、かつての収容所跡は博物館になり、都心部にはユダヤ人虐殺の記憶を伝えるモニュメントが設置されているなど、その国家ぐるみで取り組む「加害の記憶」の在り方には日本も見習うべき面が多くあるでしょう。ところが、昨年(2023年)10月、イスラエルによるガザ地区への圧倒的な軍事力の差を背景とした侵攻・虐殺が始まって以来、ドイツでは「反ユダヤ主義を許さない」という名目で「イスラエル批判」を封じる風潮が広がっています。3月中旬のドイツ取材から報告します。
過去のRadio Dialogueはこちらから(▶︎をクリック)
【2024/1/10】 【海外取材報告】パレスチナ ~占領の実態~
佐藤慧・安田菜津紀がパレスチナ自治区・ヨルダン川西岸等の取材から帰国しました。ガザの状況も凄惨であると同時に、西岸の占領の現状も深刻です。無数に張り巡らされた検問所や、恣意的な拘束、暴力が日常化し、人々の生活がずたずたに引き裂かれ続けています。西岸の難民キャンプでの破壊や殺戮、入植者に襲撃されている遊牧民、さらには共生の道を探り活動を続けるイスラエル領内のパレスチナ人女性の声などをお伝えします。
【2023/10/18】山村順子さん・三木幸治さん「パレスチナ・イスラエルで何が」
4回にわたる中東戦争の後も、幾度となく繰り返されてきたガザ地区への軍事攻撃。いったい今、パレスチナ・イスラエルの地で何が起きているのでしょうか?
パレスチナの地に詳しい、開発コンサルタントの山村さん、毎日新聞の三木さんと一緒に、現地の情勢を見つめていきます。
【2023/11/1】いとうせいこうさん「ガザを語る」
多くの市民が犠牲になっているガザ地区。「安全な場所」はどこにもなくなってしまいました。食料も燃料も残りわずかと見られており、現地からは「心も体も限界」だと悲鳴のようなメッセージが連日届きます。
ガザ地区やヨルダン川西岸地区で取材経験のある作家・クリエイターのいとうさんと、この問題について考えてみませんか?
【2023/11/15】川崎哲さん「イスラエルと核」
先日イスラエルの閣僚が、ガザへの核兵器使用は「選択肢のひとつ」と発言しました。 しかし、国際司法裁判所により、核兵器を使用するとの威嚇も「人道法の原則及び規則に、一般的に違反する」と結論付けられています。
今回の閣僚の言動は国際法に反するのではないか――
2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」国際運営委員兼会長の川崎哲さんにお話を伺っていきます。
パレスチナにあるのは、今起こっている戦争だけではありません。
この地が積み重ねてきた歴史や豊かな文化についても、知ってほしい。食文化を通じて、パレスチナの人々・地域に思いを馳せてみませんか?
【2023/10/31】【世界の料理】パレスチナのクナーファ ー(クナーファ職人 山田 柊さん)
パレスチナが本場と言われ、中東で広く愛されているスイーツ「クナーファ」。こちらの動画では、クナーファ職人の山田柊さんに、レシピやその魅力、そしてパレスチナへの思いを教えていただきました。
YouTubeやSNSでも関連コンテンツ発信中
YouTube、SNSではそれぞれの媒体に合わせた関連コンテンツを発信してまいります。ぜひフォローいただけますと幸いです。
▶︎ YouTube | ▶︎ Twitter | ▶︎ Instagram | ▶︎ Facebook
D4Pの活動は皆様からのご寄付に支えられています
認定NPO法人Dialogue for Peopleの取材・発信活動は、みなさまからのご寄付に支えられています。ご支援・ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
Dialogue for Peopleは「認定NPO法人」です。ご寄付は税控除の対象となります。例えば個人の方なら確定申告で、最大で寄付額の約50%が戻ってきます。
認定NPO法人Dialogue for Peopleのメールマガジンに登録しませんか?
新着コンテンツやイベント情報、メルマガ限定の取材ルポなどをお届けしています。
\公式LINEにもご登録ください!/
LINEでも、新着コンテンツやイベント情報をまとめて発信しています。